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結。契約。祭。

東北の南三陸で、江戸中期から続く地元の住民互助組織、「伊里前契約会」が活躍しております。集落を高台に移す計画を、この契約会が中心となって進めているそうです。
伊里前契約会は1693年(元禄六年)の発足とされ、現在、歌津・伊里前地区の77戸で構成。うち74戸が津波で壊滅的被害を受け、会員世帯の13人が死亡・行方不明と云うことです。

すごいですね……元禄時代からの組織です。当時は五代将軍綱吉の時代です。
仙台藩主は四代伊達綱村公の時代。
此のあたりはもともと田束山が信仰拠点として麓あたりから開かれて来た場所ですので、中世頃から既に集落としては存在していた地域だと思います。

伊里前地区と云えば、獅子舞を思い出すのですが、伊里前の旧家からなる伊里前契約会が伝える獅子舞で、四年に一度、三嶋神社の秋祭りに奉納されます。
元禄の町割りは、各戸の間口は六間一尺八寸(約11.2m)、奥行き二十五間(約45.5m)に区画されていて、当初の戸数は33軒だったと伝えています。この33軒の旧家が中心となって、保存会を結成しています。
元禄六年(1693)十月二十七日、町割り完成祝いに田束の霊山に神輿登山の先達として御山登りをし、神前に舞ったのがはじまりとされています。
獅子舞には太鼓屋台が付いて、笛、太鼓、囃子が伴います。
曲目は、「通り囃子」「剣囃子」「矢車囃子」「祇園囃子」「しころ囃子」の五曲。
 参加者は、代々契約会員限定。
三嶋神社の祭礼は旧九月十五日でしたが、現在は新暦十月十五日に改められ、その日に近い土日が現在の日程です。

祭のある地域は、矢張りいざと云う時、強いですね。。



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